武蔵小金井の山崎内科医院|総合内科・アレルギー専門医|健康スポーツ医 – 内科 全般に精通する総合内科専門医とアレルギー専門医

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問診の注意 他の医師の言うことはうのみにするな

今日は格言シリーズその5 問診の注意 です。
他の医師を受診後当院にいらっしゃる患者さんがいます。胸部レントゲンは異常なかったといった言葉を信じて確認しなかったら肺癌があったなんてこともあります。
私はどこで誰に言われたかを聞きます。どんな医者がどんな診断をしたかにより信じていいか、疑ってかかるか決めています。検査してあれば一応はそれを信じて診断、治療にあたりますがきちんとした問診、診察をし直し、必要があれば再検査することにしています。また医師はきちんと説明しているのに患者さんが勘違いしていることもあります。異常なしではなく、2か月後再検しましょうと言われたかもしれないし、胸部CTとりましょうと言われたかもしれません。
長く喘息でかかっている患者さんを喘息の専門医が診察し、喘息の治療をしてもよくならないと言って来院した人がいました。当然胸部レントゲンはとっていると思い、喘息の治療をもう1回見直し、再治療。しかし良くならない、良く聞いてみたら胸部レントゲンを撮っていないことがわかり、撮影しました。すると肺胞上皮癌でした。この病気は腫瘤をつくらず、肺全体に入っていくので喘息と同様の発作性の呼吸困難、喘鳴を起こします。似た症状を起こすものに心不全もあります。
呼吸器専門医が慢性閉塞性肺疾患なので呼吸困難はとれないのはしょうがないと言われた人。診察したら脈が不整、心房細動という不整脈でした。
わたしの専門で特に多いのは咳喘息と言われたという人。咳喘息は気管支喘息と感染後咳そう、アトピー咳そうであることが多いです。
婦人科で異常がないと言われた腹痛の患者さんが子宮外妊娠だった。
眼科から嘔吐で紹介受けた患者さんが緑内症発作だった。
神経内科でめまいで診てもらい異常がない人が貧血だった。
心電図で異常がないと言われた人でとりなおしたら完全房室ブロック(心臓の上の部屋から下の部屋に電気が伝わらない病態)などあります。
検査して何も異常がなかったと言ってこられる患者さんも多いですが何をしてどんな異常がないか確認しないと病気を見落とします。医者はそのように言っていなくても患者さんが勘違いしてこちらに話すこともあり注意が必要です。
似た格言に 専門医のいうことでもうのみにするな というのもあります。他人の意見は参考にはするが自分でもう一度考え、的確な判断をしましょうということばですね。いつも心に留めています。
 
 
 

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