近頃、診療していて自称花粉症として来院される方がいます。鼻汁がでただけというかたもいますが、毎年今の時期に鼻、目の症状があるという人の中にも、スギ花粉の影響を受けていないだろうと思われる人が少なく
ありません。3月中心に黄砂や大気汚染物質が飛散したり、温度の変化により鼻、目の症状が出ることがあります。それを花粉症と表現するのです。スギ花粉症はスギの花粉が増えるに従い非常に強い症状が出るので投薬
を中止にするのは望ましくありません。それに対してスギ花粉症でない場合は投薬を中断できることが多いです。軽いスギ花粉症であれば投薬を中止にすることも可能でスギ花粉症とそれ以外の区別は困難です。ただし治
療法は同じなので敢えて区別しなくても良いと思います。私は今まで投薬を継続しても症状が出るか、投薬を少しでも休むと悪化するか確認します。このような方には継続治療を勧めます。そうでない方には日によって投
薬を休んでもいいと話します。今年発症のスギ花粉症、今年重症化したスギ花粉症の場合はあてはまらないかもしれませんがその場合は来年度から方針を変えていきます。
検査だけでは分かりません。現在日本人はスギの特異的IgEが8割陽性になるといわれており、その半分はスギ花粉に反応しないといわれています。すべての検査で言えることですが陽性は必ずしも病気を診断できない
のです。
蛇足ですが花粉症の原因にはいろいろな花粉があり、スギはその一つに過ぎないことを付け加えておきます。花粉症=スギ花粉症ではないのです。



