武蔵小金井の山崎内科医院|総合内科・アレルギー専門医|健康スポーツ医 – 内科 全般に精通する総合内科専門医とアレルギー専門医

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ブタクサアレルギー ?に対する免疫療法をすると喘息の発症を抑える

おはようございます。小金井市山崎内科医院院長の山崎です。昨日はアレルギー学会で ブタクサアレルギー を持つアレルギー性鼻炎児に免疫療法をすると喘息の発症を予防するというドイツ人の講演がありました。
面白かったのが牛を飼育する農家の母親からは喘息児の発症が少ないとのことでした。豚を飼育する農家ではだめとのことです。つまり干し草に小さい時より接しているためです。今までの常識から考えると喘息の発症が増えそうですが違うようです。それでgrass(ドイツでは恐らくブタクサを指すのだと思います。またはカモガヤなどもひっくるめて限定的でなく研究したのかもしれません。)による免疫療法を行うと喘息の発症予防になると繋げていきました。
ただし3年は施行しないと効果が出ないこと、その後やめてどうなるかのデータはないこと、発症予防は30%程度であることを考えると積極的に 免疫療法 を施行するのは躊躇されると思います。症状は少しは緩和され、喘息の発症も少し減りますが、治療は長期にわたり継続は困難です。例えばアレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎があると喘息が発症しやすいので吸入ステロイドを使用しますかということと同じだと思います。しませんよね。面白かったのはアレルギーをきたしやすい物に接するとアレルギーになりやすいという通説が覆る可能性があるということです。
今までは外界からアレルギーをおこしやすい物質に接するとそのアレルギーになりやすく、注射で行うとアレルギーの治療になるというものでした。例えばダニアレルギーがある人が猫やモルモットに接するとそれに対しアレルギーになってしまうということです。しかしそれが覆るかもしれません。それぞれの物質により反応が異なる可能性があります。食物ではほぼ覆されています。食物に関しては次回書きます。
また喘息は多くはダニアレルギーですがgrassによる治療で喘息を予防できるというのも面白いですね。ドイツではgrassアレルギーが多く、治療に誘導しやすいのかもしれません。

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