風疹ワクチン 抗体価の高い人には接種しないという変な方針 - 武蔵小金井の山崎内科医院|総合内科・アレルギー専門医|健康スポーツ医

2019年 6月 27日

風疹ワクチン 抗体価の高い人には接種しないという変な方針

今日は 風疹ワクチン のお話です。 1962年4月2日から1979年4月1日生まれの 男性に 対し 風疹抗体価の 測定の 費用を 国が全額補助し抗体価が低い人にはワクチンも全額補助することになりました。 現在も 小金井市では 妊娠可能な 女性を 中心に 抗体価測定と抗体価が低い人を対象にワクチン接種の助成が 行われて います。もともとは明らかに 感染した人 、ワクチンを 2回接種を受けた人を 除いてワクチンを 接種する というのが 基本でした。 しかし予算の 関係から 抗体価を 測り、 高い人には ワクチンを 接種しないという方法を 選んでいます。自治体によっては抗体が高い場合ワクチンは必要ない  とまで書いて います。必ずしも 抗体価が 高いから風疹を 予防できる わけではなく、 たとえ予防できた としても現時点で 予防できて いるだけで あって 今後、 抗体価が 下がってきて 予防できない 可能性があります。 そのため 抗体価を 測定せず ワクチンを 接種する 必要が あるのです。 小児期に ワクチンを 1回だけ 接種した人は 15年くらいは ワクチンの 効果が ありますが その後 効果が なくなると 言われて います。1回しか接種していない人はある程度抗体価が高くても2回目接種すべきと思います。その上今回国が全額補助する基準と自治体が一部補助する抗体価の基準が異なっています。自治体の基準ではワクチンを接種できるが国の基準では接種できないという人が出てきます。国の基準を満たし、全額補助を受けて接種できる人、国の基準は満たさないが自治体の基準を満たし、一部補助を受けて接種できる人、どとらでも接種できない人に分かれます。接種できない人はさらに自費で接種した方が良い人、接種しないでいい人(しないでいいとは言い切れませんが)に分かれます。説明が頻雑になります。

国が抗体価測定の方針を出した後、ガイドラインでも接種の基本も交代価の高い人にワクチンを接種するということになってしまいました。自分たちのしていることの正当化です。本来の正しい方針を隠してしまいました。いつも国がやる手段です。予算の範囲での最大効果を狙うために考えた方策なので仕方ないことなのですが、基準を満たさない人は接種しないでもいいわけではないと言えないのでしょうか。

 

以下、 国立感染症情報センター からコピーした 風疹ワクチンの 定期接種の状況です。

日本において 風疹ワクチンは、 1977年8月~1995年3月までは 中学生の女子のみが定期接種の対象であった。 1989年4月~1993年4月までは 、麻疹ワクチンの定期接種の際に、 麻疹おたふくかぜ風疹混合(MMR) ワクチンを選択しても良いことになった。 当時の定期接種対象年齢は生後12か月以上72か月未満の男女であった。 1995年4月からは生後12か月以上90か月未満の男女(標準は生後12か月〜36か月以下) に変更になり、経過措置として12歳以上〜16歳未満の中学生男女についても定期接種の対象とされた。 2001年11月7日~2003年9月30日までの期間に限って、 1979年4月2日~1987年10月1日生まれの男女はいつでも定期接種(経過措置分 として受けられる制度に変更になったが、 接種率上昇には繋がらなかった。 2006年度から麻疹風疹混合(MR)ワクチンが定期接種に導入され、  1歳と小学校入学前1年間の幼児(6歳になる年度)の2回接種となり、 2008~2012年度の時限措置として、中学1年生(13歳になる年度) あるいは高校3年生相当年齢(18歳になる年度)の者を対象に、 2回目の定期接種が原則MRワクチンで行われた。

この結果としての1962年4月2日から1979年4月1日生まれの男性がワクチンを接種していない可能性が高くなり、感染者のほとんどを占めることになりました。

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