肺炎球菌ワクチン の真実【肺炎を予防するワクチンではない】 - 武蔵小金井の山崎内科医院|総合内科・アレルギー専門医|健康スポーツ医

2019年 6月 29日

肺炎球菌ワクチン の真実【肺炎を予防するワクチンではない】

 ニューモバックス という 肺炎球菌ワクチン が公費の補助で接種ができます。65歳以上の場合、有効なワクチンで、65歳以上は接種するべきですが 肺炎のワクチン ではないことをご存じない方が多いと思います。テレビやリーフレットで肺炎を予防すると言っていますので皆様が肺炎のワクチンと思うのは無理ありません。以前はテレビでもリーフレットでも肺炎を予防すると誤解を招く表現はしていましたがはっきりと肺炎を予防するとは言っていませんでした。いつからか肺炎を予防するとと言い出したのです。ある高齢者施設入居者で行った研究で、肺炎の予防効果があったとの記載があってからだと思います。肺炎球菌による肺炎を予防したため、肺炎全体としても予防効果があったと示されています。結論は高齢者施設における 肺炎球菌 による肺炎の発症、死亡率を低下させたということなのですが研究の結果として肺炎全体を予防効果があったとの記載もあったため肺炎の予防効果かがあるとテレビやリーフレットで言っても嘘ではないというよりどころになっているのだと思います。

肺炎球菌による肺炎を予防するという結論も高齢者施設でという条件の下で予防したということに限定され、入所していない高齢者にはあてはまらないのです。施設に入所している高齢者は社会的弱者であることが多いため、高齢の社会的弱者の場合は肺炎球菌による肺炎を予防するかもしれないということです。

基本的にニューモバックスにより出来た抗体は簡単に言うと肺などの組織に入り込まないので血液中に出てきた肺炎球菌を殺す作用しかありません。そのため 肺炎 自体の予防効果は特別な場合しかなく、重症になることを予防することが目的のワクチンであることを理解する必要があると思います。私は ニューモバックス 接種の反対派ではありません。推進派です。ただ正確なことを伝えるべきだと考えています。子供に使用するプレベナーという肺炎球菌ワクチンは肺炎をはじめとする肺炎球菌感染症を予防しますが効く菌種が少ないです。