インフルエンザ は呼吸するだけで感染するという論文の真偽【感染症について①】 - 武蔵小金井の山崎内科医院|総合内科・アレルギー専門医|健康スポーツ医

2018年 4月 14日

インフルエンザ は呼吸するだけで感染するという論文の真偽【感染症について①】

おはようございます。山崎内科医院院長の山崎です。ちょっと季節外れですがインフルエンザの話題です。インフルエンザ は呼吸するだけで感染するという論文が出たとのことで調べてみました。
論文の題名は「大学コミュニティからの症候性季節性インフルエンザ症例の呼気中の感染性ウイルス」(日本語訳)
Yan J, et al. Proc Natl Acad Sci U S A. 2018 Jan 30;115.
咳やくしゃみをしなくても呼気中にインフルエンザウィルスを調べたら半分くらいの検体から検出されたというものです。基本的には飛沫感染がほとんどなの1m以上離れていれば感染しにくいことには変わりありません。呼吸するだけで飛んでいく距離はくしゃみ、咳よりはるかに短いので口元で話さない限り感染はないと考えていいと思います。一部に空気感染があることはわかっていました。その理由の一つが解明されたということです。一部に空気感染はありますので完全に感染を予防することはできませんが手洗い、咳エチケットが大切なことは変わりません。それプラス、空気感染を予防するには人混み、特に室内になるべくいかないことです。
このような論文が出ると内容を吟味せず、大変だ、インフルエンザは近くにいるだけでも感染すると思ってしまうことが問題です。現実にそのように反応する医師がたくさんいました。
頼朝
今日の画像は館山に住む、頼朝というコブダイです。