内科疾患 の疑問について 【院長一問一答 内科疾患 】について正確な知識を持っていただくために - 武蔵小金井の山崎内科医院|総合内科・アレルギー専門医|健康スポーツ医

内科疾患 の疑問について 【院長一問一答 内科疾患 】について正確な知識を持っていただくために

Q01・風邪を治す薬はあるの?

内科疾患 の疑問にお答えします。まずは風邪と薬について

風邪とは急性の上気道(鼻、のど)感染症の総称で、一つの原因で起きるものでありません。
つまりそれぞれの原因の治療をすることが大切ですべての風邪に効く薬はありません。
一般に風邪薬として市販されたり、医師が処方する薬は風邪の症状をとる薬です。
これらの薬で症状を抑えているうちに風邪は人間の自然治癒力で治ってしまうので薬が効いて治ったと錯覚してしまうわけです。
ですから一生懸命に風邪薬を飲んだり、早めに飲んだほうが治癒が早いということはないわけです。
漢方薬は体質に合えば自然治癒力を高め早く治る可能性があると言われています。
風邪でも薬を使用したほうが早く良くなるケースがあります。
まず皆様もご存知のインフルエンザです。
抗インフルエンザ薬が近年開発され、発症から48時間以内に使用を開始すると治癒が1-2日くらい早くなるといわれています。
ただし 使用しなくても1週間くらいで自然治癒します。
それ以外ではばい菌の感染が併発した場合は抗菌剤、抗生剤を使用することにより早く治癒に導入出来ることがあります。
ばい菌の感染でも自然治癒することも多く、使用するかどうかは医師の判断になります。
(他にマイコプラズマやクラミジアなどの感染のときは抗菌剤が必要なことがあります。)

Q02・気管支喘息や生活習慣病に使う薬は止められないの?

まず喘息を例に挙げましょう。
基本的には喘息は自覚症状のないときでも慢性の気道炎症が持続しているので治療を続けることが原則と考えられています。
それはそれで正しいと思いますが、私は喘息の程度は様々であり、きちんと早期に軽い状態で発見された方は治療を中断しても問題ない人が少なくないと考えています。
きちんとした治療によりまず自覚症状が完全になくなることが条件ですが、この状態になった人に対し、いろいろな方法で評価し安定した状態と判断しましたら薬を減量します。
安定した状態を保ちながらさらに減量を続け、投薬がなくなっても安定した状態が維持できればそのまま投薬なしでOKと考えています。
ただし自己判断で薬を中断することは止めましょう。
次に生活習慣病ですが血圧、血糖、コレステロールなどを正常に保つために投薬は必要と判断されたとします。
体質は変化ないので投薬を止めると元に戻ってしまいます。
そのために投薬は中止出来ないと考えるのが普通です。
しかし名前のとおり生活習慣が変われば投薬を中止しても元に戻らない可能性はあります。
生活習慣の改善には時間がかかるためまず治療のために投薬を開始することはよくあります。
運動不足、過体重の人は体重の適正化、運動療法、食事療法などが成功すれば必然的に投薬は中止に出来ます。

Q03・糖尿病は太ったままでも薬を飲んで血糖が下がっていればいいの?

肥満(特に内臓脂肪が多い場合)になると血糖を下げるインスリンというホルモンに対する反応性が悪くなり、たくさんのインスリンが出ないと血糖が下がらなくなります。
その次にたくさんのインスリンが出ても血糖が下がらなくなり、糖尿病が発症します。
さらにそのままにしておくとインスリンを出す膵臓が疲れてインスリンが出にくくなり、血糖が上昇していきます。
このように肥満の状態を放置すると糖尿病は悪化していきます。
特にインスリンを無理に出させる薬を使用すると膵臓がさらに疲れて弱ってしまいます。
一旦血糖は下がったかに見えても糖尿病自体は悪化していくことになり、インスリンが出なくなったらインスリンを注射するしかなくなってしまいます。
このタイプの糖尿病を2型糖尿病と言います。
肥満を放置すると、2型糖尿病自体は進行します。
逆に体重が適正化すると少しのインスリンで血糖を正常に保つことが出来るようになり一旦糖尿病を発症してもほぼ治った状態に戻すことが可能です。
出来るだけ早い時期に肥満が解消した方が軽快しやすいと考えます。
インスリンがもともと出ない糖尿病は1型糖尿病といい、こちらはやせ型が多く、インスリンの注射が必要で同じ糖尿病といっても別の病気と考えた方がいいでしょう。

Q04・インフルエンザ、ノロウィルスは近くにいるだけで感染するの?

インフルエンザ、ノロウイルス感染の予防をすれば他の多くの感染症も予防できます。
インフルエンザは咳やくしゃみからしぶきが飛んでそれを吸入すること、ノロウイルスは嘔吐物や便が乾いて空気中を漂いそれを吸入することにより感染します。
どちらも2㍍以上離れていればほとんど感染しません。
また目や鼻、口の粘膜を触る、咳やくしゃみのために口元を覆う、排便後におしりを拭くときに手にウイルスが付着します。
その手が触れたりしぶきがかかった場所に触れた手を介し、目や鼻、口の粘膜から感染します。
明らかな感染者からの感染だけでなく一見健康者からの感染も重要です。
すべての人が、目や鼻、口や粘膜、咳、くしゃみ、便になんらかの病原体がいると考えることが大切であり、目、鼻、口を触ったり咳やくしゃみのために口元を覆ったりおしりを拭いたりした手を、何かを触る前にしっかり洗う必要があります。
咳が出る人は顔を他人から背け、口元を袖のあたりで覆うのがいいでしょう。
近くにいるだけではインフルエンザは感染しません。
もちろん明らかなインフルエンザ感染者は、完全に感染防御をすることは無理なので発熱後5日目までは自宅待機が原則です。
ノロウィルス感染は嘔吐がなくなれば、家で排便後きちんと手洗いし外出先での排便がなければ感染しないと考えてください。
近くにいるだけでは絶対に感染しません。
便や嘔吐物を処置する場合はマスク、手袋着用が必要です。
インフルエンザ、ノロウィルス感染に限らずすべての感染症の予防として目、鼻、口を触る前に手を洗うことが非常に大切です。

Q05・ノロウィルス感染でなければ嘔吐下痢していても登校していいの?

学校保健安全法によるとノロウィルス感染も感染性胃腸炎の一つと考え、その他の感染症に分類されます。
校長が校医、その他の医師の意見を聞いて出席停止にすることが出来る感染症ということになります。
マイコプラズマ感染症もその一つです。
小金井市では基本的に感染性胃腸炎は出席停止にすることに学校側も同意しています。
ノロウィルス感染だから出席停止になるわけではありません。

Q06・インフルエンザは発熱してから5日間は仕事に行ってはいけないの?

学校保健安全法では発熱後5日を経過するか解熱後2日経過するかのいずれか長い方を出席停止と定められています。
しかしこれには医師が感染しないと判断した場合はこの限りではないという医師の裁量権が認められています。
たとえば咳、くしゃみ、鼻汁のないインフルエンザで、手洗いなどによる感染予防をきちんと指導できれば早めに登校することも可能です。
ただし本人がきちんと指示を守れるかの判断は困難なため一律に発熱後5日を経過するか解熱後2日経過するかのいずれか長い方を出席停止とすることがほとんどです。
会社の場合は法律があるわけではないので出社の制限はありませんが、他人への感染を考えると学校の場合に準じて考えればいいと思います。
ただし大人の場合は比較的感染予防の指導がしやすいので、私は解熱後2日までの休みを勧めています。

この判断は医師により異なりますし、どこまで感染予防について説明するかにもよります。
一般的には学校と同様に指示を受ける場合が多いと思います。
会社で休ませてもらえるのであれば、体力が回復する発熱後5日を経過するか解熱後2日経過するかのいずれか長い方まで休んだ方がいいと思います。

Q07・気管支拡張剤の吸入は出来るだけ我慢して使わない方がいいの?

軽い症状の時に使用した方が効きやすく、結局使用する量が少なくなります。
ひどくなってからでは効きません。
吸入薬は内服などに比べて量が少ないので副作用も出にくいです。
動悸や震えが出る人は医師に相談しましょう。
1日4回までは普通に使用でき、それを越えてもふつうは問題ありません。
ただ使用が多い時は喘息自体が悪いので早めに受診してください。
元の治療を強化する必要があります。
具体的には苦しくなったらすぐ使用し、それで治まらない時は5-10分後にもう1回吸入、それでも悪化する場合は救急受診です。
やや治まりかけている場合はもう1回吸入し完全に抑えます。
場合にもよりますが原則的に気管支拡張剤を3-4回2日使用した場合はなるべく早く昼間に受診してください。
迷ったら受診してください。

Q08・じん麻疹の原因は何かのアレルギー?

食物、薬物にアレルギーによっても生じますが、ほとんどの場合は原因不明です。

Q09・血液検査でアレルギーがあるとされた食べ物は食べてはいけないの?

血液検査でアレルギーがあると判断されても多くの場合は食べられます。
食べて発疹が出るなどの症状がある場合には食べてはいけません。
血液検査だけで食事制限をするのは間違っています。
きちんと専門医の指示を受けましょう。

Q10・今まで飲んで大丈夫だった薬で薬物アレルギーは起こさないの?

初めて飲む薬ではアレルギーは起こしません。
何度か飲んでいるうちに身体の中でアレルギーを起こす抗体が作られアレルギー反応を起こす様になります。
確かに長期に飲んでいる薬は薬物アレルギーは起こしにくいですが、なかには起こすこともあるので注意が必要です。

Q11・スギ花粉が飛び出す前に薬を飲んだ方がいいのですか?

スギの花粉は飛散が始まると増減はありますが3月半ばから終わりまでだんだん増えていきます。
ヒノキの花粉を足すと4月がピークになることもあります。
花粉が眼や鼻の粘膜に花粉が付着すると粘膜に炎症が起きます粘膜の反応性が高まり次に花粉が付着したときさらに症状が強く反応しやすくなります。
そのため初期から炎症を抑える治療をし継続することが推奨されています。
もちろん症状の悪化時には治療を加え、雨が降ったりして花粉量が少なくなったときに症状がないからと治療をやめてしまうと、まだ炎症が残っているため次に多く飛んだ時に症状が悪化します。
スギ花粉のみに反応する人は4月半ばごろまで、ヒノキ花粉にも反応する人は5月初めくらいまでは治療を継続することを薦めます。
それではいつごろから薬を使用するのがいいのでしょうか。
スギ花粉による反応性は人により異なります。
いわゆるスギ花粉飛散開始日というのはある程度以上スギ花粉が観測されたときで初めて観測された日ではありません。
実際には前年の10月ごろに観測されます。
ですからスギ花粉飛散日より前に症状が出る人もかなり存在します。
そのため私は年が明けて、軽い症状が出たとき、またはスギ花粉飛散開始と発表された日より投薬を開始しその後継続することをすることを薦めます。
軽い症状が出たときには軽い炎症が始まっており、この時期に投薬を開始すれば粘膜の反応性を抑えられるからです。
またスギ花粉飛散開始日からⅠ-2週で本格的な飛散になるので症状を感じなくても治療を開始すればスギ花粉が多く飛んでも反応しにくくすることができます。スギ花粉症に関するブログ

Q12・鼻水、鼻閉、くしゃみが2週間続きます。

風邪ですか?
風邪は1週間くらいで自然軽快します。
水様鼻汁、鼻閉、くしゃみが持続する場合はアレルギー性鼻炎かそれに近い病態(アレルギーが原因ではなく、温度の変化や刺激物質に対する過剰反応で鼻水、くしゃみ、鼻閉が生じる病態)が考えられます。
どちらも治療は同じです。
季節により症状が出る場合はスギ(2-4月)、ヒノキ(3-5月)、ブタクサ(8-10月)、イネ科(5-10月)の花粉が原因のことが多いです。
ダニによる場合は1年中症状がありますが、ダニが増える8月後半から9月や温度変化が大きい時期に悪化しやすいです。
黄色鼻汁、鼻閉、くしゃみが持続するときは鼻の奥でつながっている空洞の炎症(副鼻腔炎)であることが多いです。
この場合は抗菌剤、ある種の漢方薬が有効です。

Q13・きつい運動をしないと効果はないのですか?

我が国でも食事の欧米化、運動不足に伴って高血圧、高脂血症、糖尿病といった生活習慣病の罹患率が増大しています。
生活習慣病は動脈硬化を助長し、心筋梗塞や脳梗塞などを引き起こします。
内臓脂肪が減ると高血圧、高脂血症、高血糖が改善します。
それだけでなく直接動脈硬化を直接予防します。
そのために内臓脂肪を減らすことが、動脈硬化を予防するのに最も効果的です。
薬物療法はそれぞれひとつの病態しか改善しませんが、食事療法や運動療法はどの病態も改善します。
食事療法のみだと全体的に体重は減りますが筋肉も減ってしまい、脂肪量の減少はそれほど多くありません。
運動療法は体重減少効果は多くありませんが特に内臓脂肪を減らし、動脈硬化の予防に非常に有効です。
運動というと苦しいというイメージが強いと思います。
しかし動脈硬化の予防を目的とする運動はきつくありません。
楽に30分以上続けられる強さで長くやるのが効果的です。
手軽で誰でも出来るのが歩くことでず。
最初は生活の中で歩く癖をつけることからはじめれば十分です。
買い物や通勤のときできるだけ歩く、家の中や会社でもちょこちょこ歩く、エレベーターやエスカレーターを出来るだけ使わない、などを心がけてください。
1日5000歩くらいをまず目標とし、8000歩近くまで出来たらいいと思います(万歩計がお勧めです)。
慣れてきたら週1度、あえて歩く日を作ってみましょう。
これを週に60分出来れば申し分ないと思います。
初めは速足でなくてもいいと思いまず。
はじめはゆっくり自分のペースで、時問も5分でも構いません。
出来ることから始めましょう。
絶対に無理ないでください。
体力がついてくれば自然と負担なく、速度もあがります。
時問も無理なく増えていきます。
自分がつらいと感じたらそれ以上やらないことが大切です。
自覚的に楽ではないが、きつくないくらいの強さが最善です。
高齢の方はのんびり歩くだけで充分ですし、逆に若い人はなれてきたら軽く走りを入れてもいいと思います。
20cmくらいの高さの台を上り下りするのも雨の日でもできるのでいいと思います。
まず10分くらい無理なく出来る速度ではじめ(1分間に15回往復くらい)、きつくかんじなければ少しずつ速度を上げていきます。
テレビのコマーシャルのときに2-3分やるのでも構いません。
体力がついてくれば同じ感覚でも速度が上がり自然に運動量が増え、さらに体力がついてきます。
体力がついてくればゴルフ、テニス、ハイキングなども安全に出来るようになり、スポーツ時の事故の予防にもなります。こちらも参考に

Q14・30分以上運動を続けないと効果はないのですか?

体力増進、生活習慣病の予防が目的であれば30分続けるのと10分を3回やるのと運動効果はほとんど変わりません。
短い運動をこまめにやり総量を増やすことが大切です。

Q15・食べていないのになんで痩せないの?

確かに食物の吸収がいい人と悪い人がいます。
日本人は吸収がいい人が多いと言われ、太りやすい民族です。
そのなかでも個人差があります。
しかし現在の体重が増えも減りもしない場合は自分にとって今の体重を維持する量を食べていることは確かなのです。
他人と比べてはいけません。
今体重が多いのであれば自分にとっては食べ過ぎているということになります。
痩せるための食事のカロリーは普通は標準体重×25-30カロリーとすることが多いですが(運動量にもよります)、そのような食事では我慢できなくなるのが当たり前です。続きません。
急に食事量を2/3にするのは無理があると思います。
まずは100カロリーでも減らすことから開始すればいいのです。
それでもあるところまでは体重は減ります。
体重が止まったら100-200カロリー減らし、これを繰り返します。
半年で3-5kg減らすことを目標にするといいでしょう。
こうすれば無理なく体重を減らすことができます。
何を減らすかというと嗜好品からがいいと思います。
たとえば缶ジュースを毎日1本飲む人はこれをお茶に変えるだけで100カロリー以上減らせます。
ビール1本大瓶を飲む人は小瓶1本にするだけで100カロリー以上減らせます。
果物が好きな人は半分にするだけでもいいのです。
まずはできることから始めましょう。

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